開業支援インタビュー・コラム
ニッケパークタウン クリニックモール加古川
いどう歯科 口腔外科クリニック
開業に至った経緯をお聞かせください
いずれは開業したいと考えていたので、4年前に勤務医を辞め、実家の歯科医院を手伝いながらその準備を始めようとしていました。私は以前、神鋼加古川病院(現・加古川中央市民病院)に勤務していたことがあり、その土地柄や住む人たちの雰囲気にとても魅力を感じていたので、できれば加古川で開業したいなと考えていました。
「ニッケパークタウン クリニックモール加古川」での開業を決めた理由は何だったのでしょう?
これは、まさに運命的な出会いでした。開業物件を探そうと思い立った日の朝に、PCで検索して一番初めに目に飛び込んできたのが「ニッケパークタウン クリニックモール加古川」だったのです。後で知ったのですが、この物件が初めてWEBサイトにアップされたのも、この日の朝だったとか。ちょっと運命を感じますよね(笑)。勤務医時代に他科と連携して治療にあたっていたこともあり、当初から医療モールという形態を望んでいましたし、古巣である神鋼加古川病院が合併して加古川中央市民病院としてすぐ側に開院予定だということ、目の前にニッケパークタウンという大きな商業施設があることなど、私にとっては本当に理想的な物件でしたので、まだ更地の状態でしたが、「ぜひここで開業したい」と決心しました。
開業後の感想をお聞かせください
入居した当初は加古川中央市民病院がまだ竣工しておらず、ニッケパークタウンも改修工事中ということで、人通りも少なく、少し不安でしたが、現在では患者さんも順調に増え、経営的にも軌道に乗っています。むしろ、「患者さんとの密度の濃い結びつき」を治療のモットーにしている当院としては、患者さんが多くなったことで、その結びつきが薄くならないように気をつけているところです。
モール内での他科との連携はいかがでしょう?
口腔外科には舌痛症など、口内の神経痛で悩んでいる患者さんも多いのですが、その原因がストレスによる自律神経失調症というケースもあるため、全身的な病気の一症状として捉えなければなりません。当モールには「痛みの専門家」であるペインクリニックや、「心の専門家」である心療内科がありますので、協力して治療にあたることができて大変心強いです。また、糖尿病や心臓病を患っていたり、骨粗しょう症の薬を服用していたりと、治療に配慮しなければいけないケースが多々ありますが、今年、内科が入居されたので、より細やかな対応ができるようになりました。
どのような形で地域医療に貢献していこうとお考えですか?
この辺りには口腔外科が少ないため、一般歯科では対応できない複雑な抜歯などは、加古川中央市民病院に集中してしまうのですが、症例が多すぎて3か月~4か月待ちということも少なくないようです。そこで当院では、大きな病院が担う二次医療と、一般歯科が担う一次医療との間の1.5次医療としての役割を担い、患者さんを受け入れていきたいと考えています。歯科にはこういった役割を担う施設があまりないので、受診者数が多すぎて受け入れに困っている病院側と、なかなか受け入れてもらえずに困っている患者さん側、双方のお役に立てるように貢献していきたいと思います。
医療モールで開業を考えているドクターにアドバイスをお願いします
医療モールの場合、他のクリニックへ受診する患者さんにも認知してもらうことができます。これは戸建てのクリニックとして個々に認知されるより、圧倒的に有利だと思いますね。商業施設に近い医療モールであれば、通りすがりに目にしているため、頭の片隅にインプットされていて、いざというときに思い出してもらえるというメリットもあります。また、大きな病院が近くにあれば、病診連携もスムーズです。開業を考える場合、立地の選択はとても重要だと思います。
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